タッグチームによる新生モータルコンバット!
4年おきに登場が定着しつつあるモータルコンバットシリーズも 12作目 を迎え 2023年9月に発売。
プラットフォームは PS5 Xbox seriesX PC Switch で、例のごとくPC版は おま国 仕様 (国内では出来ません)。
タイトルは原点回帰とも取れる モータルコンバット1。今作はメインキャラクターが一人で戦うのではなく
カメオキャラクターと呼ばれるパートナーキャラと組んで戦うタッグチーム仕様となり
コンボの連携や支援攻撃、コンボブレイカーなどカメオキャラと協力して戦う内容となりました。
前作同様ハイクオリティの長編ストーリーモードはもちろん オンライン対戦も健在、インベーションと呼ばれる
すごろく風に進めて行くモードも新たに登場しました。格闘ゲームとしての質も高く文句なく前作以上に面白い出来
となっているのですが、色々と気になる点もある。今作はメインキャラとカメオキャラの組み合わせが重要となるが、
両方のバランス調整が必要となり、万人が納得できる内容に近づけるには難しいと思われる。
βテストの時点で感じた第一印象は 「これ本当に 今後のバランス調整 大丈夫なの?」 でした。
一部のカメオキャラが極端に強かったり、コンボの継続時間が異様に長かったり、70〜80%を超える
ダメージ攻撃やバグなど。アップデートで改善されていくと思いますが、かなりの時間が掛かりそうな予感がします。
とは言っても 遊んでみるとカメオキャラとの連携するコンボは今までに無い新感覚でかなり面白い!
KB(クラッシングブロー)の廃止やステージギミックの排除など変更された部分もあるが、空中でのコンボの追加や
コンボブレイカーの復活、カメオキャラによるフェイタリティ、ブルタリティの追加など満足のいく作りとなっております。
この辺は さすがモータルコンバット!期待を裏切らない。バランス調整という点は今後に期待しておくとして、
新しいアイデアへの チャレンジング精神は 毎回、新作が出る度に驚かされる。
ゲーム内容的には100点満点である!!
しかし! 今作はネット対戦に致命的な欠陥がある!
あの快適だった MKX、MK11 時代の回線速度はどこへやら…。
ここからは個人的な愚痴になってしまうのだが...。今作は
国内プレイヤー同士で対戦しても タイムラグが生じてしまう。さらにサーバー内に待ち合わせロビーが作れない
仕様となってしまっているのだ。ランクマやプライベートマッチ主流で遊ぶなら問題ないが、
タイムラグの少ない国内プレイヤー同士で気軽に対戦したいのに、それが出来なくなってしまった。
『JAPAN』 ルームが作れない!これではMK新規参入者がネット対戦しようとしても、取っ付き難く、離れて行ってしまう。
オンライン対戦会などの企画も容易に開けないのも納得ができる。自由に対戦相手が選べるロビーが
廃止されてしまったのは残念でならない。もっとも世界レベルで回線速度が高速化されれば問題解決なのだが。
ゲームバランスはもちろんの事、ネットの回線速度とロビーの復活、また多機種とのクロスプレイは
今後のアップデートに期待しざるを得ない。Switch版においてはロード時間の異常な長さが壊滅的である。
4年スパンで新作MKが登場するのはホントに嬉しい事だけど、
今作は 登場するには早すぎてしまったMK作品 であり、もう少し根本的な事を熟成されてから登場させた方が
印象もさらに良くなったと個人的には思う。残念ながら新たに追加されたインベーションモードは
もう少し内容を練って欲しかった。コスチュームやアイテム、ブルタリティなどを入手したければ
理不尽なステージの硬いだけの敵を倒さなければもらえないとか…ストレス以外の何物でもない う〜ん 残念!
あと、これは時代の流れなのかもしれないが、コスチュームや追加ステージなら まだ仕方ないにしても、
ついに特定の FATALITY を課金で買う時代になってしまった。なかなか高額なのもちょっと…。
さらに、北米仕様なので欲しいコスチュームやアイテム、ブルタリティなどが国内垢で気軽に課金出来ない。
今作は色々と不満な面が目立ってしまった所感だが モータルコンバットという格闘ゲーム自体は
本当に面白い作品なのでグロ系食わず嫌いの方も是非プレイしていただきたい。
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