第二笑



作品タイトル
 いました。



プチマッスル体験談            

 
毎週日曜日の夜は、中学の時からの腐れ縁で地元の居酒屋に5〜6人でよく飲みに行きます。

その日もいつものごとく2〜3件はしごしてはいつも行き付けのラーメン屋と決まってました。

「そういえばこの前ポテトチップス食べかけたまま寝ちゃったよ〜それでさぁ 朝起きて残った

ポテトチップス食べてたら、な〜んか変な味するんだよね・・・賞味期限が切れているんじゃ

ないかなと思って袋の裏を見ようとしたらゴソゴソゴソゴソって異様な音がしてさぁ!

何だ何だ!思ったら、手を突っ込んでる袋の中から、

でかいゴキブリチョロチョロチョロと腕を伝わってよじ登ってきあがったんじゃぁ〜!

「わ、わ、わ!なんだこんにゃろ〜」

と、振り払ったら布団の中に潜り込んじゃって大バトル!最悪だったよ!気持ち悪く

なってすぐトイレに駆け込んだけどねー」

え〜マジ〜!と一斉に盛り上がる。

「そうそう!あそこの中華料理屋、中華丼にゴキブリ入っててつぶれたらしいよ!

だしが、かなり効いていたらしいけどな」

へーそうなんだ〜あそこの中華料理屋がねぇ〜

と今日はやたらとゴキブリネタで盛り上がる。

ラーメン屋のおばあさんがお冷を持ってきて注文を取りに来た。

いやだねぇーうちはそんなこと無いから安心しておくれ〜」

と いつも上機嫌な、おばあさん。注文をとり終えるとスタスタと厨房に入りラーメンを作り出した。

一段落ついて、酔い覚ましにまずはお冷を一気に飲み干す

ふぅ〜!生き返った〜!とりあえず

みんなラーメンを待ちわびながら、またゴキブリネタで盛り上がろうとしていた

その時、友達の  が突然叫ぶ!

「まじかよ〜!信じらんね〜!」

と は水の入っているコップの底を指差しみんなに見せる。

そこには 2oぐらいの小さなゴキブリの足1本、沈んでいた。

「大丈夫、大丈夫たいしてだし出てないよ」

と平然と水をゴクゴク飲む友達 

そう言っているの動きが突然止まった!

「ぐぷっ!げ・げ!!俺のもだ!」

の持ったコップの中底には5oぐらいの

胴体が真っ二つにちぎれたコギブリの片割れが沈んでいた!

「それはだし効いているだろう!」

と、すかさずつっこむ 

酒がまわっていたこともあり気持ち悪くなって急いでトイレに駆け込む2人。

不吉な予感がした私は

残りの片割れはどこ行ったんだ?

まさか他のコップの中に入っているんじゃないだろうなぁ?

おどろかす冗談で言ったつもりがみんな本気にして、みんな一斉に自分のコップの中をのぞきこむ

・・・・・・・しばしの沈黙・・・・・・・  。

「入ってなかったよーよかったー」と友達 「入っているわけ無いじゃん!おどかすなよ〜」と 

私もおどかすために言った自分の言葉が心配になってしまい、

飲み干した空のコップをのぞく・・・・

いました。・・・・

水を飲み干したコップの内壁には ピトッ とゴキブリの片割れらしきものがこびり付いていました。

げげげげ〜俺も飲んじゃったじゃ〜ん!

つーか 一番だしが効いてるやつじゃん!!

と、急いでトイレに駆け込む私。

「おまえもか!」と、

(B)と 胴体片割れ(M) が私に言う

負け組になった私は、しょうがなく

「おまたせ!これで全部そろったな」

と肩を組んで笑いながら

「今日はやけに酔いが回るなぁ」 「かなりだしが効いてたからな」 「ガハハハ〜」

と、訳の分からぬ酔っ払いの会話をしながら、かわりばんつに

仲良くゲロゲロやってましたとさ。



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